練習する時間がない、やる気が起きない時の対処法♪

ピアノレッスン

 GW中はいかがお過ごしでしょうか?
我が家は毎年特に遠出せず、年一回の大掃除です。また、家族でお出かけしたり、高校時代の同級生に会ったりと楽しく過ごしています。
さて、5月1日より「令和」となり、新しい時代が幕を開けました。我が教室も新しいことを始めようと、教室だよりを発行することにしました。内容は教室からのお知らせやスケジュール、練習のヒント、ピアノの豆知識的なことなど、へえ〜と興味を持ってもらえるようなものを目指しています。
 もし生徒さんでブログをご覧の方がいらっしゃいましたら楽しみにしていてください。

 4月は生徒さんが進級され、少し張り切った感じや成長に喜びつつ、しかし若干お疲れモードの子もちらほら・・・
無理もありません。授業時間が長くなり、特に小学校や中学校に入学したての生徒さんは緊張もあり帰宅したらヘトヘトなのだろうと思います。
自分も、実家が山を切り開いたところの住宅街で、実家は坂の上の方でした。なので、小学校や中学校に行くには坂をずんずん下り、帰りはずっと上り坂で、真夏などは特にヘトヘト。
帰宅後おやつを食べ、宿題をして、さあピアノの前に!
・・・なかなかハードです。
母に促されたり、レッスンが近かったり、コンクールなど本番を控えているとまだ奮起してするのですが、確かに中学の頃は疲れて寝ていたこともありました。

 また、これは1年を通してですが、塾や学校が忙しく、練習できる時間が少なくなってしまった、練習する時間がないなど相談を受けることもあります。

 とは言え練習しないと上達はしないよ、と心の中で思いつつ、でも何とか良くなる方法はないものか、自分自信の経験と生徒さんを見ていていくつか対処法を考えてみました。

練習する時間がない時にやってみてほしいこと

その1 隙間時間を見つける
特に朝練をおすすめしています。
少し早く起きて、登校の前にハノンやスケールだけでも弾いておきます。
また、コンクールの課題曲を一回で成功させるつもりで弾いてから登校する。
毎朝10分弾いたら1週間で1時間以上弾いたことになります。続けていくことで必ず良い効果が出ますし、1回目で成功させるという意識をもち、集中するのは大切です。

その2 何気なくピアノにむかう。
食事の前、お風呂の前、寝る前などに何気なくピアノに向かう、というのもおすすめです。「さあ!今から練習するぞっ!」と構えるのではなく、「ご飯食べる前に一回練習曲弾いておこうかな」みたいな気軽な気持ちでふらっとピアノに立ち寄ってみてください。
だんだん弾く時間が増えていくかもしれません。

その3 練習スケジュールを立てる
練習のスケジュールや目標をたて、達成できるよう努力します。毎週木曜日がレッスンだったとして、例えば

木、金・・・レッスンで言われたことを直す。(レッスンを受けたその日のうちに復習するのは大切です。)新しい曲の譜読みをはじめる。

土・・・新しい曲の譜読み前半、前から弾いている曲のテンポを上げる

日・・・新しい曲の譜読み後半、前から弾いている曲のテンポを上げる

月・・・新しい曲の譜読み完了、前から弾いている曲の楽譜をしっかり見直す。

火・・・弾きこみ 。自分の思う70パーセントの出来を目指す

水・・・弾きこみ。自分の思う80パーセントの出来を目指す

のようにスケジュールを立ててみます。
月曜日の時点で、新しい曲の譜読みが完了していて、前からしている曲は先生の注意が直っていてテンポが上がっていなければならないことになっています。
もし、遅れていたら少し頑張らないと!と自分で気づくことができ、火曜日、水曜日はどうしたら良いのか考えて練習することができます。もちろん譜読みが3日で終わらないことだってあります。ここまでストイックでなくても、「月曜日に止まらずスラスラ弾けるようになっている」「水曜日には暗譜で弾けるようにする」とざっくりでも良いと思います。

疲れて練習できない時・行き詰まった時にやってみてほしいこと

弾くだけが練習ではありません。また、疲れていないけれど、練習に行き詰まった時にやってみるといいことをあげてみます。

その1 楽譜をじーっくり眺めてみましょう。
今まで見えていなかったスラーやスタッカート、強弱など新しい発見があるはずです。強拍、弱拍の確認もしましょう。また、勢いやノリで弾きがちな32分音符など細かい音符のパッセージを、1音1音声に出して歌ってみましょう。弾く速さと同じくらいで歌えるでしょうか?早口言葉のようになりますが、早口言葉で歌えるように練習をします。1音1音把握すれば、弾き飛ばしてしまうことがありません。それから、「優しい音で」、「鋭く、躍動感を持って」など改めて自分の感じたことを、言葉にして楽譜に書き込むのも良いと思います。

その2 自分の弾いている曲、作曲家について調べてみましょう。
案外、作曲家のことや作曲された時代背景を知らずに弾いていることはありませんか。作曲家の生い立ち漫画なども楽しくておすすめです。作曲家の性格やどのような状況で作曲された曲なのか、作曲家が何歳の時にどこで作曲したのか、などを知ることで理解が深まりますし、よりその曲を身近に感じることができます。

その3 いろんなピアニストCD、DVDを鑑賞してみましょう。
こんな弾き方もあるのかーと、気に入った弾き方を真似してみるのもいいですね。
youtubeは便利ですし、わたしも活用していますが、ゆったりと椅子に腰掛けて目を閉じてオーディオで聴くと、音の広がりや奥行きが感じられ、とてもおススメです。私はリパッティやフランソワの演奏が好きなのですが、昔のピアニストのライブ演奏はなんとも言えない気品や天才的な感性があり、何度聞いてもうっとりとします。

どうしても疲れているとき

それでもどうしても疲れて眠い時は、15分アラームをかけて仮眠しましょう♪スッキリしてから練習した方が良いですね。くれぐれも深い眠りに入らないようにしましょう。

あまり練習できなかった日も落ち込むことはありません。次の日の朝練で少し早く起きてみるとか、土日多めに練習するとか、できることはたくさんあります。練習が苦しい日はありますが、ほんの小さな努力をコツコツと続けていくことが、一番の上達法だと思います。

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