導入期のレッスンについての勉強会♪

ピアノレッスン

 先日、ヤマハなんばセンターで行われた、ピティナ主催の若手指導者の勉強会に参加してきました。

音高時代の同級生に誘われて行きましたが、勉強になったし、色々考える機会になりました。

今回の参加者は関西各地にお住いの本当に若い先生から30代半ばまでの5名とベテランのアドバイザーの先生1名、司会進行役のヤマハの方と2時間ほどお話させていただきました。
私は娘同伴で参加でしたが、温かく迎えていただき本当に感謝です。(持参はしていましたが、お絵かきの紙まで用意してくださいました)

今回は、主に未就学児などの小さな生徒さんや導入期のレッスンについての話し合いでした。
幅広い年代の生徒さんを指導していると、それぞれに合った話し方や声かけがあるのですが、最も難しいなと思っていたのが未就学児の生徒さんです。

 音楽高校の生徒さんやそれを目指す方は、すでにピアノが好きだし、練習することが当たり前になっています。何より自分も通ってきた道なので、同じ立場に立ってレッスンできます。(導くという意味では少し前から引っ張たり、背中を押したりしますが。)
結果が求められたり、入試というと責任がありますし、曲のレベルが高い等難しい面はありますが、自分が学んできたことや考えたことをそのまま伝えているので、レッスンでは素に近い自分です。

 ですが未就学児や小学校低学年だとそうはいきません。
出産後は新しいレッスンはセーブしていたこともあり、新しく小さな方のレッスンをしていなかったのですが、我が子から子供の特性を学びました。
・とても純粋
・集中力が短い
・恥ずかしがり(じゃない子もいるのかな)
・わがまま(じゃない子もいるのかな)
・真似が上手
・すぐ忘れる・・・etc

また、「〇〇ちゃん大好き♡」という言葉の偉大なパワーを知りました。
「おもちゃ片付けて!」「イヤっ!」
「片付けないと遊びに行かないよ!」「イヤっ!」
と、2歳でも一丁前に喧嘩みたいな言い合いになるのですが、怒って泣きじゃくっても、
泣きながら「ママ〜大好きして〜」と腕を広げて待機しています。(笑)最後はママに「大好き〜」とハグして欲しいんですよね・・・。

 そんな娘の姿を見ると、今までのレッスンを反省することが多々ありました。
1回1回のレッスンを良いレッスンにしようという気持ちはありましたが、もっとその子の状態に合わせて寄り添ってあげたら、多少進度が遅くとも、ピアノや私自身に興味を持ったり好きになってもらえたのではないかと思います。

 アドバイザーの先生は、小さい子の好きなものや、小さい生徒さんの緊張をほぐし、鍵盤へ興味を持っていくノウハウをお持ちでした。
・・・先生が持ってきたブタちゃんの指人形に吸い寄せられる娘・・・

「わかるまで教える」はどの世代の生徒さんにも共通ですが、小さい子は特に、子供の顔色や表情から読み取って突っ込む度合いを考える必要がありますね。

「正論ばかり言うのではなく」という言葉が胸に刺さりました・・・。

話し合いの中では、「ドレミファソラシドがわかってもドシラソファミレドがわからないことがあるがどうしたら良いか?」
という、確かにそんな子もいたなぁ、どうしてたっけなぁ・・・と思うような質問もありました。
(誘ってくれた同級生が、フェルト生地を使った、低コストな画期的なアイディアを教えてくれました。ブラボーでした!)

そういえば、もう小学生になりましたが、年中から年長の頭くらいに音符カードは出来るのに、楽譜だと音符がわからないという生徒さんがいらっしゃいました。ご両親はお忙しい中とても協力的で、本人も賢く、家族で音符カードや譜読みを一生懸命してくれていました。
レッスンでは苦しそうなときもありましたが、根気強くドから数えたり、5線ノートに書いてきてもらったり・・・
この4月に小学生になりましたが、今は簡単な初見もしていますし、リズム打ちも上手に出来ます。根気良く続けたから読めるようになったのかなぁと考えていましたが、もっと楽しくなるような解決策があったのではないか・・・。
次回質問できそうなら聞いてみようと思います。

アドバイザーの先生の、「大事なのは子供の良い面を見て、認めてあげること、成長を見守ること」という言葉。幼少からの長い付き合いになればピアノだけでなく、あらゆる成長を見ていけるんだなあと温かい気持ちになりました。
幸せなことに、現在自分が教えている生徒さんはご本人も保護者も大変良い方で、私の未熟な部分を助けていただいていると思います。
この言葉は小さい方だけでなく、全世代に通じることですね。

改めて、生徒さんや保護者の方との接し方を考える良い機会になりました。来月も楽しみです。

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