ピアノが上手になりたい!1(1)〜素早く指を動かせるようになりたい編〜

ピアノ練習

こんにちは。
不要不急の外出自粛の中、スーパーへの買い物以外はもっぱら家にいます。
家にいることは苦痛ではありません。昔から楽器の練習をして来た人は割と引きこもりは得意なのではないでしょうか。
ただ、外に出ないとなんとな〜く甘くなり体型も緩んできたので、一念発起し1時間はヨガの時間にすることにしました。
昨年ヨガ教室に通っていましたが、先生の産休でお休みになったり自分も忙しくなり、秋以降ヨガマットを全然開いていませんでした・・・。
お気に入りのYouTubeのヨガチャンネルを見ながら、じっくりと股関節や首回りの筋肉を伸ばしたり、気分が乗っている時はエクササイズ的なことをしています。
私にとってはどれもキツいもので、骨盤を意識するとツリーポーズすら満足にできませんでしたが、何日か続けるとできるポーズや時間も長くなってきますね。やはり継続は力なりだと痛感しています。

指を速く動かしたい

さて、ピアノの話ですが・・・、
生徒さんの中で、中学受験に集中するために半年ほどピアノから離れていた方がいらっしゃいました。努力の甲斐あって希望の学校へ合格、ピアノも再開また頑張るぞ!というところなのですが、その方から、
「中断する前に比べて指の動きが悪くなってしまったのですが、どんな練習をしたら良いですか?」
という質問がありました。
子供の頃は「1日練習しないと3日下手になる」なんて言われて脅されていましたが(間違いではありませんが。)、時間だけをかければ良いものでもなく、良い練習をたくさん積まないと上達は叶いません。

速いテンポでの流れるような演奏はカッコ良いですし、ピアノをやっていれば誰しも憧れですよね。
今回は指を速く(スムーズ)に動かすためにどんな風にすれば良いのか考えていきたいと思います。

指のトレーニング〜リズム練習〜

そうか、ではまず指を鍛えないと、と思いますね。スポーツでも走り込みや筋トレで体を鍛えますね。
ピアノを弾く指にもそれなりのトレーニングが必要、そこで指を動かすことに特化した教則本がハノンです。

ハノンは誰しも使う教材ですが、ただ指を動かすだけで上達するのでしょうか。


もちろん今まで練習不足だった人がハノンの練習に目覚め、指を動かす練習を一生懸命すれば効果は出るでしょう。


しかし、この先ピアノで色々な曲を弾いていくことを前提にすると、指だけを意識した練習だけでは壁にぶち当たることになります。

ピアノの場合は指、そこから手〜手首〜肘〜腕〜肩〜上体〜腰〜お尻〜膝〜足・・・と体全体の動きが演奏に関わってきます。
さらに大切なのは耳、想像したりあらゆることを判断する脳、感じる心・・・
弾くという動作には全身が関係しています。

そこで、ハノンを例にとり、単なる指の筋トレにならないためのおすすめのリズム練習を紹介します。
エチュードやスケールを弾くとき、細かい音の粒を揃えることは必須ですが、これにはリズム練習をするのが一番です。

ピアノ初心者のirohaです。
どんなリズムで練習したらいいですか?

どんなリズム?と思った方はハノンのはじめの方にリズム例がたくさん乗っているのでご覧下さい。

このリズムを全部してとは言いませんが(自分もしたことはないと思います)、
私がおすすめしているのは3、4、5、13、14、15番のリズム。

特に15番のシンンペーションのリズムはよく効くと思います。滑らないように指で止めるイメージでね。


毎日の練習の中では、先ほど挙げた6つのリズムの中から2、3種類を選びリズム練習(時間があればもっと増やして)、最後に必ずノーマルに戻して練習します。ノーマルに戻した時は、できればテンポを上げて。
目標テンポ(ハノンは♩=108を掲げていますが、自分のできる範囲で)を決め、この練習を続けることでだんだんテンポを上げていきます。

どんなことに気をつけながらリズム練習したらいいです

まず、指先がちゃんと下を向いているようにしようね。親指の先は軽く内側へむけてちょこんと打鍵。第1関節までべったりと鍵盤につかないようにしましょう。

必要以上に指を上げすぎないでね。指の付け根(MP関節)を動かす意識を持つと良いですよ。

手首は音の行く方向に軽くついて行くつもりで。手首の上に消しゴムが乗っていて、それを落とさない感じを想像してみよう。ただ、力を入れて静止するのとは違いますので注意してくださいね。

自分の音をよく聞き、正しいリズムで弾けているか確認しようね。

うわ、考えることいっぱい!
当然姿勢とかもですよね。

そうですね。飽きてきても腰が折れ曲がったりしないようにね。笑
肩は楽に、肘は張らないようにしてね。
小さい人は音の方向に背中が傾いていかないように気をつけてね。お尻でしっかり支えよう。

はああ。。手首が腕が痛くなっちゃう

それは力が入ったままになっているのかも。力は一瞬入れて一瞬で抜きます。手首も音の方向に向かってついて行くつもりでね。

または一生懸命打鍵するあまり、音楽的に弾けていないのかもしれません。

音が上って行く時、音程が開いている時はエネルギーがかかります。上行する時にはクレッシェンド、下行するときにはディミヌエンドで自然にニュアンスをつけてみましょう。実際に口に出して歌ってみると良いですよ。

両手の音量のバランスも大切です。ソプラノだけ出せば良いなんてものではないけど、色々試してみると良いと思います。

また、テンポを追求するだけでなく、リズミカルに弾くことも大切です。少し余裕のあるテンポで、拍感を感じながら弾いてみましょう。

時々メトロノーム使ってみよう。メトロノームを何回か聞いて、ノリを身体に入れます。その状態で、メトロノームを止めて弾くのも良いですね。

使わなかったリズム練習・・・例えばスタッカートや3連符のリズム練習が有効な場合もあります。スタッカートの場合は力が入ったままになりやすいので脱力を気をつけましょう。また、3連符はアルペジオの練習に有効です。


ちょっと長くなりましたので続く

鍵盤の仕組みを知る

その曲にあったテクニックや考え方を

は、次の記事『ピアノが上手になりたい!1(2)〜素早く指を動かせるようになりたい編〜』にてに触れたいと思います。

私も弾きたいな

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