譜読みのレベルアップ術 1

ピアノ練習

譜読みの悩み・・・

新しい曲を弾くのはワクワクするけど、譜読みは苦手・・と言われることがあります。

・和音を一瞬で読むのが苦手

・リズムがわからない

・CDなどを聞かないと弾けない

・幼い頃から習っているのに、なぜか譜読みが遅いと言われる

・複数のコンクールを受けていたら、準備期間が短い上に譜読みが遅いため、覚悟はしていたがド
タバタで本番を迎えなければならなかった。

・たくさん調号がついた曲は身構えてしまう。

など
悩みは様々だと思います。

1日やそこらで解決するような問題ではありませんし、個人差があることですが、意識して練習を継続すれば必ず改善されるはずです。

譜読みは早ければ良いというわけではありませんが、1曲にかける時間が短くて済めばたくさんの曲を弾けますし、その分レパートリーや知識が増えて得することはたくさんあるのです

雨が上がる前に読めるかな

ピアノの譜読みとは・どんな能力が必要なのか。

ピアノの譜読みとは・・・
その前に譜読みの定義ですが、楽譜に書いてある通りに最後までスムーズに弾けるようにする作業が譜読みだと考えています。(テンポは少しくらい遅くても。)
また、ピアノの譜読みは、複数の音を同時に認識しなければなりません。
音を認識すると同時に指がパッとその鍵盤に向かう作業の繰り返し(初見演奏)から始まり、それを何度もすることで曲が指や体になじんでいきます。

どんな能力が必要か
能力、というと構えてしまいがちですが、慣れればピアノを弾いている人は自然には身についていることです。

1.音とリズムがわかる。

2.演奏技術がある

3.鍵盤を見なくても、おおよその位置がわかる。(楽譜を見ながら指を置ける)

4.1音ずつ読むのではなく、目に入った複数の音符を同時に読める。(音をラインでとらえるため、前の音からのどれくらい上がったり下がったりしているか音程の感覚があると良いですね)

5.和音も1音ずつ読むのではなく、音符の塊を見ただけで指がその形を作れる。

6.曲の全体を把握できる

これらの能力を上げる訓練が、譜読みの力を上げていく助けになります。

譜読みの力を上げるのに大切なこと

譜読みのレベルを上げるのに、全ての人に共通する有効な対策は、たくさん弾き、慣れることです。
とっておきの裏技でなくごめんなさい・・・。
ですが1番大切なことです。

1日たくさん弾くくらいではダメですが、継続すると、たくさん弾くことでまず手指が鍛えられます。

さらに演奏することに慣れると、鍵盤を見なくてもおおよその鍵盤の場所がわかるようになってきます


弾くことが楽にできると視界も広くなり、楽譜の今弾いているところより先を視界に入れられるので音階や1フレーズを認識し、1音以上の音群を一度に読めるようになってきます。そして、和音も音符の塊を見ただけでその和音に合う手の形を瞬時に作れるようにってきます。

今まで弾いてきた経験から、指番号が書いていなくても、その音型や和音にあった指番号を選択できます。

また、万が一リズムがわからなかったとしてもレパートリーが多ければ、「他の曲でこんなリズムあったな・・」と思い出して弾くこともできます。

ピアノとより親密に

このようにたくさん弾く、を継続することで、上で書いた必要な能力1〜6までをほぼ網羅できますが、1の音とリズムがわかる、はソルフェージュの知識と訓練が必要です。また、6も簡単な楽典の知識が必要ですね。



たくさん弾くことがいいのはわかってます!
たくさん弾く、が前提でいいので、もっと他にやり方ないですか?

次の記事で、具体的に年齢別(進度別に)に譜読みの力を上げる方法を紹介します!

次の記事はこちら

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